栗剥きは嬉し苦しの作業だ!簡単に剥ける道具を試し必殺技にしちゃおう?

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実りの秋、栗は嬉しい自然の贈り物です。
茹でて半分に切ってスプーンでほじって食べてもいいけれど、栗ご飯に渋皮煮、甘露煮にマロンペーストも捨てがたいですよね。

 

でも手強いのが下ごしらえ。美味しい栗料理にたどり着くためには乗り越えなくてはいけない栗の皮むきです。
包丁がすべって怪我をした経験のある人も多いのでは?少しでも楽に鬼皮と渋皮を剥く方法はないものでしょうか。

 



簡単に栗を剥く方法

一番オーソドックスなのが包丁を使って地道に剥く方法です。沸騰した湯に栗をドボンと浸けて、触れるくらいまで冷ましてからだと比較的剥きやすくなります。
形を整えながら剥けるので、渋皮煮や甘露煮、マロングラッセなど綺麗な形を残したい料理には最適です。栗はまだ生なので、どんな料理にも応用できます。
でも、包丁になれた人でも50個も剥けば手が痛くなるでしょう。

 

圧力鍋にかけるやり方が以前NHKの『ためしてガッテン』で紹介されていましたね。
栗の頭に十字に切り込みを入れて圧力鍋に5分かけるだけ。急速減圧したら熱いうちに皮を剥きます。
切り込みは長めに入れた方が皮が大きく開いて剥きやすいです。鬼皮も渋皮も手で剥けるのは快感です。

 

ただし、熱いうちに剥かないと実と皮がくっついて剝がれにくくなります。大量に作った時は時間との闘いです。しかも熱いし。
完全に火が通っているのでそのまま食べたりペーストにしたり、お菓子に使うには便利です。渋皮煮や甘露煮のように長く煮る物は崩れやすいです。

 

セラミックのついた焼き網で焼く方法もありますが、焦げます。焼き栗目的なら良いですが、その他の料理に使い回すのは難しいです。一度に大量には作れません。
そして、圧力鍋と同様に熱いうちに剥かなくてはいけません。栗仕事は痛いか熱いかの二択のようですね。

 

『栗くり坊主』登場

その名も可愛い栗の皮むき専用ばさみ『栗くり坊主』。以前から気にはなっていたのですが、シーズンもので使用対象は栗のみというのがネックになってなかなか思い切れませんでした。
でも、段ボール箱いっぱいに届いた栗の山を見てついに購入を決意しました。

 

栗を熱湯につけて皮を柔らかくしておくのは包丁のときと同じです。茹でてしまうと実の表面に火が入って渋皮を剥くときに大きく削れてしまい、もったいないです。
ぎざぎざの歯を鬼皮に食い込ませてグリップを握ると、カミソリのような歯が鬼皮と渋皮を一緒に剥いていきます。
確かに包丁よりは速いですが、渋皮と一緒に結構な実が削れてしまいます。栗の形が悪いと細かい部分は上手く取れません。

 

小さい栗だと栗を持っている左手がはさみに近くて危険です。左手の親指の腹を2回ジャキンとやってしまいました。切れ味が良いので痛いのなんの。
グリップも結構硬くて親指の付け根と手の腹にマメもできました。これは軍手をすれば回避できます。新商品の『新型栗くり坊主』はグリップが改良されているそうですからもっと使いやすくなっているかも知れません。

 

慣れてくれば鬼皮だけを剥くこともできます。切るというより引き剥がす感じです。グリップを握る加減を間違えると渋皮が破れてしまいます。

 

辿り着いた答えはコレ

10個20個くらいなら『栗くり坊主』は断然便利です。栗を熱湯につける必要さえありませんし、手も痛くなりません。
何回か使ってコツがわかれば鬼皮を剥くのはとても簡単です。

 

毎回包丁を使っていましたが、水膨れがつぶれたり、指が硬直したりで大変でした。『栗くり坊主』はそんな辛さを取り除いてくれます。
でもやっぱり包丁ならではの良さもあります。それは何より美しく仕上がること。最後の仕上げは包丁に限ります。
少々の不便があるからこそ、栗ご飯はあんなに美味しいのかも知れません。

 

包丁を使う時にマメができないように、人差し指の付け根に体操用の弾力のあるテーピングと布テーピングを重ねて巻いておくと格段に楽です。



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